色と切れ

フランス留学のこと、ふと考えたこと、ふつうの女子大生の毎日。

個別指導・家庭教師は選ぶな?メリットとデメリット・伸びる子と伸びない子

こんにちは。
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日本一イモい総合大学に通うもかです。(悲しい)
これってだいぶバレるのかしら…


何人かのブロガーさんたちが個別指導塾や受験についての記事を書かれていたので、今日はわたしも便乗して受験勉強について書いてみようと思います!


わたしは幼稚園年長から親に無理やり机に座らされ、
ギャン泣きしながら毎日毎日無理やり勉強をしてきた結果
大学で塾講師・家庭教師のアルバイトを2年ほど続けていたという一応実績があります(笑)


わたし自身は個別指導にお世話になったことはないですが、
自分が実際に先生になってみて感じたことをかいていこうとおもいます。






個別指導塾や家庭教師のメリット


まずはメリットについて。

1.相性がよければめきめき伸びる
2.生徒のわからないところをピンポイントで指導できる
3.時間帯などの融通がきく場合がある


こんなもんですかね。



1.相性というのは賭けですが、
もしも相性が本当によかった場合は生徒は本当に伸びてくれます。

まあ、大抵伸びる子というのは素直に人の話を聞きます。(笑)

そして講師側としてもやりがいのある授業ができます。





2.ある程度はわかるけど一つの部分で詰まってしまっている場合、

講師が生徒のニーズを的確に満たせるという意味ではピンポイントな指導は価値があるでしょう。


ただこれはある程度の知識がある子に限ります(笑)



3.時間帯の融通がきくことがあるのはご家庭によってはメリットが大きいでしょう。

特に家庭教師なら一対一の関係になるので、
柔軟な対応をしてくれる先生に当たればラッキーですね。







個別指導・家庭教師のデメリット


1.相性がわるいととことん合わない
2.講師側の指導報告の記入により授業時間が少なくなる
3.根本的な知識が入らない




1.ですが、こればっかりはねー(笑)という話なんですが、
多くは生徒に非があると思います。(ごめんね)



というのも学生の塾講師バイト同士で話をすると、

「ちゃんと教えてるのに生徒が全然話を聞いてない!」

というのが本当に多いんです。

これに関しては私も悩まされました。

ものすごく噛み砕いて教えているのに、
次の問題(ほぼ同じ練習問題)が全くわからないと言われるんです。。


親御さんたちは子供の学力を案じて高いお金を払っていただいている。

それに応じようと塾講師は責任を感じつつ指導をしている。


でも肝心なのは結局子供で、それ以上は私たちもどうしようもないですから…。笑



もちろん講師に非があることもあります。

勉強の楽しさや面白さを伝える気のないような、お経をとなえるような授業をする先生がいい先生とは言えないですもんね(笑)





2.指導報告のせいで授業時間が短くなるというのは塾にもよりますが、

中にはかなり時間をかけてきっちりと指導報告を書く必要のある塾があります。


でも授業後にそんなものを書いていたら時間外労働ですよね。


ということで講師は授業内にその指導報告を書きます。


すると必然的に授業時間はせばまり、
満足の行く指導ができないことになるわけです。

これは塾のシステムの責任です。

個別指導塾にはかなりずさんなシステムを取るところが多く、

講師側の研修は基本的にゼロ(プロでもないのに入ったら即授業!)ですし、

授業の質を落とすような指導報告書記入タイムが長いというのは決められたことなのです。


講師陣は良心の呵責になやまされながら
日々指導報告を書いているのです……。




3.根本的な知識が入らない、ということですが、
勉強の新しい単元を始めるにあたってその分野を理解することから始まりますよね。


足し算が分かっていなければたとえ1+1でもわからないわけです。


でも個別指導に来る子たちの約半数は、学校の宿題を持ってきて、「これやる」などと言います。

で、見てみると、数学や英語のドリルの練習問題。



要は嫌な学校の宿題を嫌な塾タイムで一緒に終わらせてしまおうということなんですが、

根本的な知識がないから全然進まないんですよ。


でいちいち最初から説明して、
すると前の単元が分かっていないのが原因だったりして、また戻って…の繰り返し。


集団指導塾なら授業の基本は単元の説明で、
練習問題は残りの時間で解く程度です。



個別指導塾でそれができないわけではないですが、
そういう子たちは先生の話を聞きません。(笑)


ということでこちらとしても単元全体をカバーするのはキツいのです…。



あれ、ただの愚痴(笑)






個別指導で伸びない子(愚痴)


そもそも個別指導が必要な子というのは学校の勉強についていけない子・勉強の仕方がわからない子が圧倒的に多いです。


そこでまずやるべきはただひたすら問題を解くことではなく、

本当に意味のある勉強の仕方から教えていくこと。



しかしこのことを知らない親御さんやお子さんが多いのが現状です。




わたしの初めての生徒Aくん(中3)の話です。

Aくんのお母さんは息子の高校受験を非常に心配しており、

週に5〜6日ほど4人の家庭教師の先生をつけられていました。

Aくんはお調子者の男子で授業中も雑談でさえぎってきたり冗談を言ってきたりと明るい子なのですが何せ集中力がなく、

勉強は「やってやっている」というスタンスでした。


Aくんのお部屋の本棚にはピカピカの参考書がぎっしり……

本当に小さい本屋さんの高校受験コーナーくらいびっしりつまっていたのですが、
そのほぼ全てが最初の3ページ以外白紙状態でした。


とりあえずまず理解を深めるためにあれこれ模索したのですが
一向に改善されず日々は過ぎて行きました。
(と言っても3週間くらい)



で、ある日突然、理科のイオンについて根本的に説明を求められました。(笑)

(確か「なんで原子の周りに電気が回るん?なんで電気が回る数が違うん?」みたいな、)


もう私の心境は「コイツ!!!!」という感じでした(笑)

イオンなんて高2の理科でやったきりほとんど覚えてなかったし、

そこまで根本的な説明は文系の私には無理だったのです。


ていうかよりによって中学の理科にはいらない難しいことを聞かれた気がする。



で、あんまりうまいこと答えられなかったんです。


そしたら「ふーん、先生より〇〇大学の〇〇先生の方が頭いいな!」とか言われ、

挙げ句の果てには「△△大学(私の大学)って簡単なん?」とか抜かしてきやがったのです。笑


そして「コイツウウウウゥゥゥ!!!」と思った矢先、Aくんがそのことをお母さんにチクったらしく、

翌月から速攻わたしは解雇となりました。(笑)




これ本当今思い出してもイライラします。(笑)

教師としてやることやっていたし優しく丁寧に分かるように教えていたのにこの仕打ち。


お母さんが息子を甘やかしすぎていたのも原因だと思います。




ということで何が言いたいかというと、

伸びない子はとにかく話を聞かないんですよ。


伸びない子は全員これ。100%これ。


そして言う通りにしない

伸ばしてあげるために与えたアドバイスも課題も全然やらない。



あと、練習問題を解きまくれば上がると思っているという子も多いです。

やみくもに参考書を買い漁るのも私からすれば愚の骨頂。


極論、分かっていないなら練習問題は解くな!と言えるほど基礎知識は大切なのです。



家庭教師や塾講師に自動的に学力を上げてもらえると思ったら大間違い。

上がらなかったからと言って教師の責任にするのは勘違いも甚だしい。

というわけです。








個別指導で伸びる子

次は伸びる子の話です。


私の元教え子のBちゃんは人の話をちゃんと聞いて宿題もきちんとやる、それはそれはいい子でした。


もうそれだけでも十分伸びる要素がある子なのですがありがたいことに私を慕ってくれ、
前の塾のプロの先生よりずっといい!とまで言ってくれました。


その子はどこまでも謙虚で、

「私は勉強が苦手だから、教えてくれる人の話をちゃんと聞かなきゃ。できるかぎり全部吸収するんだ。」

というスタンスの子。


なのでいつも礼儀正しく、教えたことは次の授業までに理解できていたり、
やれとも言ってない宿題の直しまで見せてくれました。



そして受験の直前は朝から夕方まで図書館にこもって勉強するなど、私よりよっぽど勉強していました(笑)



その子の志望校は最初絶望的と言われていたらしいのですが結果は見事合格。


本人も親御さんも本当に喜んでくださり、
最終的に個人的にご飯をご馳走になる&お小遣いをいただくというイベントまで発生したのです!




他にも何人か伸びた子を持ちましたが、
共通して伸びる子はやはり素直で人の話を聞く子。


教師側としても今その子に足りないものは何か、を考えて分析しているのですから、

課題をその通りにこなしていける子は知識の穴埋めができていくんです。



そして、「あ、わかってきたかも!」という感覚を大事にできる子

これが勉強のモチベーションの上で一番大切なことです。


できないことができるようになった!→嬉しい!→楽しい!となれば勉強なんて苦痛ではなくなります。


そこのプロセスをうまく導いてあげられる教師と
それに応えてくれる生徒が出会えば個別指導は本当に意味があるでしょう。







結局個別指導はおすすめ?


わたしはあまりおすすめはしません。

というのも、できる子は基本的に学校の授業だけで十分身につくのです。


つまり、基礎がわかればそもそも苦労しないということ。


集団指導塾の授業も、

学校の授業のように基礎知識をストーリー的に教えるものです。


生徒の出来の差に違いはあれど、

これなら確実に全員が少なくとも一回は単元の説明を聞くことになります。


それでもわからなかったら先生に質問すればいいし、

たいてい塾講師というのは学校の教師とは違い名声が命なので、授業のクオリティが高い(ことが多い)です。笑


大手になればなるほどその塾のスター講師がいたりしますから、

評判のよい教師のクラス授業を取ってみると世界が変わることもありえます。


授業をちゃんと聞き、わからないところをそのままにしなければひどい成績にはならないはずなのです。





おわりに。

今まで自分が生徒側と教師側を経験してきて、個別指導の実態について


「意味ないなあ…お金がもったいないなあ…」


と感じることが多々ありました。


もちろん個別指導で才能が開花する子はいますが、

もしお子様の性格が怠惰で素直でない場合は考え直したほうが得策です。



ただし個別でも集団でも上がらない子に対してはお手上げです。笑


まあ、基本的には学校の授業を一つ漏らさず聞く!!というのが一番成功の鍵ですよー。



だいぶ長くなりました。

説教くさくなったなあわたし(T . T)笑


ということでさようなら。