色と切れ

フランス留学のこと、ふと考えたこと、ふつうの女子大生の毎日。

何のための留学だったんだろう。

こんにちは。


前回パティスリーの記事を書くといいつつ放置してました。すいません。



ちょっと今日は愚痴というか留学の失敗の側面をつらつら書いていきますよ。

ちゃんとした記事じゃなくて、めっちゃ個人的なやつ。






留学って私にとって何だったんだろうって今になって思います。


小さい頃から海外に興味があって、海外旅行も洋楽も大好きで、アメリカのホームドラマを見てはアメリカのハイスクールに憧れてる子供でした。

英語自体は特に好きではなかったけどアメリカンイングリッシュがかっこよくて自分もネイティヴみたいに話せたらかっこいいなーくらいに思ってました。TOEICとかTOEFLとかそういう英語力に点数をつける系は嫌いだけど日常会話をペラペラ話したいなーくらいの欲はありました。


だから自然と「自分は必ず留学する」と思い込んでいました。どちらかといえば言語の習得より異文化への興味が大きかったですが海外にいるだけで幸せだろうと思っていました。


今思えば大学入ったらアメリカ行こーっと!くらいのうっすい思いでしたが(笑)

もともと語学力を磨いてTOEIC900点以上!!とかそういう人ではまったくないんです。好きな世界史とか地理とか文化をたくさん知りたいな〜おもしろいな〜ってだけ。ふわっとしてるように見えて学問をする上で一番必要な気持ちなんじゃないかと思います。



そんなこんなで大学受験を迎えたとき、私が学びたいと思ったのは(国際)文化・教養系でした。

でも当時私はセンター試験がふるわなかったので第一志望の国立大学を(総合人間学部から外国語へ)落としたのですが、私大のほうで国際教養と文化構想学部に合格したのでそっちの方に行きたくなってたんですよね。私にとっては語学より単純に面白そうだったし。


だから受験がすべて終わったあと私大に行く気満々宣言をしたんですけどそれを聞いた親は激怒、(もともと国立大しかダメって言い続けてた)イスをぶん投げられる事態にまで陥ったので泣く泣く今の学部を選び私の大学生活が始まりました。。


大後悔時代です(^ω^)


大学って当たり前だけどやっぱり周りがフランス語やりたくて入ってきた人たちばかりなんですよ。

私は外国語学部でも国際教養系の授業が取れると思ってそちらをメインに入学したのですが、実際の比重は8:2くらいでフランス語そのものな気がします、、。


ちなみに英語ではなくフランス語を選んだのは、ある程度英語ならわかるのでどうせなら新しい言語をやってみようと思ったことと、フランスは食や美容やファッションや芸術など幅広い分野でトップレベルな国だから。この選び方も「文化を学びたい」というのが根底にあったからでした。


まあ実際は文法のテキストをやって文学を読んで訳して仏作文して…の繰り返しなんですけどね。つまらん。くそつまらん。言っちゃった。

でも本当につまらないんですよ!!!いや、学びたい人にとってはこんなに面白いことはないんだろうと思います。大人になってから言語を習得するのなんてめちゃくちゃ大変なのにすごいと思います。でも意識高い人たちはどんどん吸収して話せるようになっていくのに私は当てられてもどもってしまったり、突拍子もない返答をして大恥かいたりもう大学が嫌で嫌でたまりませんでした。なのにうちの学部は1つでも単位を落としたら留年だし。やりたくもないことをやらなきゃいけない意味がわかりませんでした。選んだ自分のせいなんだけど。選ばせてくれなかった親のせいにしてなんとかやり過ごしてました。笑


それに学科の子たちはフランス語がやりたくて来てる子たちばかりだからあまりこういうことは言えず、、。来る場所を間違えたという思いが強くなる一方でした。ずっと孤独でした。


しかも外国語って話せたらちょっとドヤる空気あるじゃないですか。話せたら知的、TOEICやDELF(フランス語の能力検定試験)で点数がいいほどすごい、偉い、みたいな。私はそれが嫌でした。できない自分が惨めだし、でもやりたくないことだからモチベーションに限界があるんだと納得しようとしつつも、外国語学部に在籍している以上そんな言い訳は通用しないんだろうと思ったり。毎日つらくて学費を何のために使ってるんだろうと疑問に思ったりして。私はここで一体何を学ぶんだろう、大学って何だろうってね。そりゃ大学入って悪いことばかりじゃなかったけどもし入学前に戻れるとしたら親に土下座してでも私大の方に行かせてもらいます。文系だから違和感がないだけで、私の語学への向いてなさは理系の人が外国語学部にまちがえて入ってきた並みに向いてないんです。。


だから留学も最初はしないつもりでいました。するとしても短期か、ずっと憧れだった英語圏にしようと。ただもともと文化や社会に興味があったので少なからずフランス文化圏に住んでみたいと思ってしまったのです。やっぱりフランス語専攻だし、フランス自体は好きだし。それにフランス語も実際行ったらもっと勉強したくなるんじゃね?と思ってました、はい。愚かですね。


フランスに行って文化を直に体験したい。大学では学べないような興味がある分野(芸術とかファッションとか)を、実際に専門学校やインターンで体験して帰ってきたい。あとフランスに住むとか楽しそう、おしゃれ♡っていうアホみたいな(けど真剣ですよ)理由で渡仏を決意してしまったんですねー。英語はまあ独学でなんとかなるさ!フランス留学なんて貴重だから今行きたい!とも思いました。

確かに別に十分いい理由だと思うんですけど、ちょっとふわふわしてましたね。あと予想外にずっと語学しかやらないという本末転倒な結果にもなりました。語学プラスαのつもりが語学100%ですからね、、実際例えば専門学校に通おうと思うと2年コースだったりしてうまくいきませんでした。インターンで挽回をと思っていたら学生証を盗まれて書類が作れずに終わりました。うまくいかないことばっかりだなあ。


というわけで結論から言うと私の留学は失敗でした。でも不思議なことに行かなければよかったとは思いません。海外に住む経験、多国籍な友達と言葉の壁を超えて話す楽しさ、ほんの少しでも語学が上達したこと、自分の身は自分で守らなければいけないと身をもって学んだこと、ヨーロッパで見た美しい景色、街を歩くヨーロッパイケメンたち、、どれもフランスに来なければわからなかったことです。またフランスに住みたいかと聞かれれば住みたいと答える気がします。人間って難しい(笑)


結局留学が成功したかどうかを決めるのなんて得たものに対して自分がどれだけ満足するかなのはわかってるんです。私にとってフランス語はある程度でいい知識。フランス語で食べて行く気もなければフランスの大学に進学する予定もない。フランスにもう一度来て住むことがあったとしても、今の私の語学力でも別に生きていける。そんなに困りません。好きなフランスに住めた、ヨーロッパを旅行できた、外国人の友達ができた、思い出がたくさんできた→留学生活最高だった!となれば問題ないわけです。


なのに留学が失敗と言ってしまうのは、同じ学部の友達がめきめき上達しているのを知ってしまうから。同じ学部の友達が自分には到底無理なレベルを取得したり、フランス人とペラペラ話していたり、明らかに上達した文章をSNSにアップしていたり。自分と人は違うのに劣等感を感じて勝手に卑屈になってますますフランス語がやりたくなくなって、もはやフランス語を話すのさえ少し怖いです。この変なプライドが良くないことはわかってるのに治せなくて、毎日なんでこんなこと勉強しているんだろう…となる繰り返しです。クラスのレベルも上の方まで到達してしまったので授業で難しい文章を読まされ当てられて答えられなくて公開処刑、、の流れ。


もう正直逃げたいです。本来勉強したいことが他にあるだけなのにフランス語をやめることが「逃げ」になってしまうのもなんだか納得できないけど。でも逃げは逃げです。ただでさえ言語運用能力至上主義の外国語学部なんだから。英語やフランス語のプレゼンの授業とか、出来る人たちはいかにペラペラしゃべってドヤるかみたいなところありますからね。(私が偏屈すぎるのか??でもそう見える)実際外語ならTOEIC900以上+専攻語できて当たり前でしょ、できないやつは甘えって考えの人もいます。そういう人から見れば私はゴミですね、、


まあまだまだ若干大学生、就活すらしていないのでこれからの人生のことはわかりませんが、大学時代にここまで大きな失敗(学部選び失敗、留学失敗)をしてしまったのはもともとない自信をさらに失うことにつながってしまった気がします。大学生活中ずっと成功体験をせず劣等感を感じ続けることになるとは…。たぶんこっちにきて一人で思いつめすぎて究極にネガティヴ状態でこれを書いているので何年後かには笑い話になってるのかもしれませんが現状は深刻です。やめたい思いとやめたくない思いが混在するー。どちらにしろ自己嫌悪。もっとストレスフリーに目の前のことを楽しめる人ならよかったのに。と思うことがたくさんあります。ちょっと深刻に捉えすぎな気もします。私がフランス語できようができなかろうが世の中の人にとっては毛ほども興味ないからね(笑)



とりあえず学校はもう行きたくないですが学校の近くの飲食店でバイトすることが決まりました。このあと少しという短期間で職業体験を積みたいというわたしの無茶な希望を通してくださった店長さんに感謝です。残り2ヶ月とちょっと何か少しでも得られることを搾り取って帰ってくるんだー。なんでもいい。経験があとになって少しでも「よかった」と思えるなら。よかったと思えなかったとしても失敗だったとしても学びになるものなら。


今ここまで書いてて「じゃあこの留学の失敗も次の学びに活かせばいいんじゃないの?」と思えてきました。(笑)自己完結。大学生活で懲りたので少なくとももう興味のないことを嫌々選ぶことはしないです。そう考えると就活前に気付けてよかったのかな。見方を変えればポジティブに見ることもできますもんね。


今日のブログは本当に心情だだ漏れで書きなぐったかなりネガティブな感じですが、、現役女子大生のリアルな悩みとしてふーんくらいで思ってもらえればと思います。(笑)


明るく頑張ろう。