色と切れ

フランス留学のこと、ふと考えたこと、ふつうの女子大生の毎日。

【家庭】留学を通してわかった避けられない課題と私の幼少期【毒親】

こんにちは。

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エズ村・お花

 

 

フランス留学6か月目を迎えようというときにして大きな課題に直面しているもかです。

 

ここフランスにはDELF/DALFというフランス語の能力試験があり、下から順にA1,A2,B1,B2,C1,C2という6つのレベルがあるのですが、

1か月半ほど前から語学学校のクラスのレベルがB2に上がりとても苦しんでおります・・・。

ちなみにAが初級、Bが中級、Cが上級とのことですがとりあえずCをとれる人は大学教授レベルなのでバケモノです。笑

そしてB2でもフランスの大学に進学できるレベルなのでもともと落ちこぼれフラ語専攻の私はもがき苦しんでいるというわけです。B1すら危ういというのに・・・。

 

しかし留学を通して浮き彫りになったのは語学のできなさではありません。(それも大問題)

これから大学を卒業し就職し、人生を生きていくにおいて無視できない根本的な問題に気がつきました。

 

 

 

ずっと放っておいた違和感

語学学校に通っているとまわりはほとんど外国人。

日本の教育方針とはやはり違う環境で育ってきているせいか、みんな本当によく発言します。しかも声がでかい。

そしてまったく発言できない私・・・。典型的日本人・・・。

 

でもこれって、私の場合日本人という国民性にあぐらをかいているに過ぎないんです。日本人でももちろん饒舌に話せる人はたくさんいます。普通の人でもたまにぽろっと発言したりはできます。

 

なのに私は一言も話せない。話を振られてやっと少しぼそぼそと答えるだけ。

 

私は人が注目する中で話すことに大きな恐怖を感じます。いつもまず大勢の視線を感じて頭が真っ白になり、手足や唇が震え、声も震え、顔が熱くなり、いやな汗をかき、しまいには悲しくもないのに涙ぐんでしまいます。

これは小さいころからだったので自分は極端な内気であがり症なんだ、と「性格」として捉え諦めていました。

そしてこれは甘えだ、みんな克服しているんだ、私は人より精神力が弱いんだ。と。

 

しかし大人になるにつれてこれっておかしくない?ということに気がついてきたんです。クラスで一番目立ちたがり屋の子だけでなく、身近なあの子も、みんな最低限普通に話せているって気づいたんです。

もちろん誰でも緊張するという話はよく聞くし、実際そうだと思います。でも私は私ほど緊張でおかしくなってしまう人を知りません。

 

そんなこんなで内気・あがり症・コミュ障のフルコンボを達成しながらも友好関係に恵まれなんとか大学生になった私ですが、大学生活においてこの違和感ははっきりと根拠のあるものになっていきます。

 

 

 

大学生活で親元を離れて実感した、実家と私。

この記事活字ばっかりで相当読みにくそうですね。文章力ないの悲しい。笑

 

大学生活を送るにあたって地元を離れた私は、親のいないフリーダムな生活を満喫し始めました。

生活は即座に昼夜が逆転し、(少しの間)自炊に目覚め激太りし、部屋は散らかりまくり、、、というクズっぷり。笑 おうちでたこぱしたり真夜中にいきなり友達の家に行くのも新鮮で楽しかったです。

 

というわけでまじめな私の母が見たら即倒しかねない状況だったのですが、「親と一緒に住んでいない」ことが私にとっては大学生活において獲得した最高の経験になりました。

長年育ててもらった唯一無二の親にここまで言うのは自分でも非情だと思います・・・。しかし私の親はすこし普通ではない、単刀直入に言って「毒親」なのです。

 

毒親(どくおや、英:toxic parents)とは、児童虐待などで一種ののような影響を子供に与えるのこと。

詳しいサイトに詳しい情報がたくさん載っていますが、基本的には子供を苦しめて子ののちの状態にまで影響を及ぼすタイプの親です。

 

そして毒親に育てられた子供はアダルトチルドレンと呼ばれる状態に陥る人が多いです。

 

アダルトチルドレン(Adult Children)とは、「機能不全家庭で育ったことにより、成人してもなお内心的なトラウマを持つ」という考え方、現象、または人のことを指す。

 

 

・自分の感情が分からない
・自分の意見がない
・常に虚しさを感じてしまう
・自分には価値がないと思ってしまう。自分が嫌い
・完璧を求めすぎて苦しむ
・相手との距離感がうまく取れない(すぐに依存したり、なかなか友達になれない)
・常に相手の顔色をうかがってしまう
・損得で人を判断してしまう
・人に自分のことをさらけ出せない
・幸せだと罪悪感を感じてしまう
・寂しさを埋めるため、何かに依存しやすい

 

 

自分にぴったり当てはまることに大学生活で親元を離れて初めて気がつきました。それまでは毒親という観念すら自分の中になかったのですが、気づいてからは自分の性格や考え方の特徴に納得がいくようになりました。

 

私は今親に対して微妙な感情を抱いています。

生んで育ててもらった切っても切れない縁と、されてつらかったこと、人として嫌いになれない気持ち、親としての嫌悪感、子供のように甘えたいと思う気持ち。

結果的に関係性は何も変わっていないですがこの3年ほどいやというほど考えてきました。

これが私が留学だけでなく生涯戦うべき課題だと思います。

 

そして今、自分が毒親持ちとは知らず生きづらい思いをしている人たちがたくさんいると思い、もっと正しい知識が広がるべきだと思うし、つらい思いをする子供を増やしてはいけないと考えています。

身体的虐待はもちろん許されるべきではない。しかし、見落とされがちな精神的虐待も絶対に見逃すべきではないんです。

 

 

 

毒親持ちが生きづらくなる仕組み・幼少期~小学校編

ここからは完全自己満自分語りでお送りします。笑

 

わたしは一人っ子です。父方の親戚とは交流がないのですが母方の一族にとって待望の子供ということで常に家庭内で注目されながら育ってきました。

私の実家は母方の祖母の家と隣あっており、そこにいろいろあって叔母や叔父も住んでいる(両方子供なし)という状態です。気がつけば私の周りは全員大人でした。いとこもゼロだったため小さいころはいつも孤独でした。

 

父と母は仲が悪く毎日のように怒号飛び交う喧嘩三昧。父親に懐くことをタブーとされ、そもそも子供に関心なしな父だったので家庭内に事実上父親はいませんでした。

 

反対に母親、叔母、祖母は超過保護でした。しかも教育ママ&アント&グランマ。(こういうと高尚な感じがしますが自分たちが学がなく苦労したため教育間違えまくり)

ありがたいのですが小さいころから英才教育を受け、(自己流)おもちゃは買い与えない方針から遊ぶものは英語の教材と頭がよくなる積み木とNHKの教育番組。常にクラシックを聞かされ、やりたくもないピアノをやらされ。

 

それら自体は私もいいことだと思うし否定はしません。しかし問題は、ハードルを上げすぎてしまうこと。そして注目しすぎてしまうこと。

 

実際私は小さいころ親の期待に応える子供でした。(今思えば親が喜ぶように演じていた記憶がありますが)しかし私を完璧な子供にしたいあまり親×3の口のはさみ方が尋常じゃなかったのです。母一人ですら普通より超過保護だというのに3倍なわけです。例えばごはんを食べるにしても「こぼすの気をつけなさい」「袖に気をつけなさい」「肘をつかないで食べなさい」「左手は食器に添えなさい」「口を閉じて食べなさい」「音を立てずに食べなさい」「ぼーっと口をあけっぱなしにしないの!」というペースで注意されている時間がないほど3人から交互に言われるわけです。

 

また母方の女性陣は口の利き方が辛辣なのですが、笑 小さいころから容姿についての忠告もたくさん受けてきました。かわいいと言われたことはないのに「目が小さい」「口が頭悪そう」「鼻が低い」「将来整形しなさい」などなど言われてきました。

 

自分の一挙一動を監視され口をはさまれる生活から、物心ついたときには人に批判されるのを恐れ、他人にどう思われているかばかり気にする子供ができあがっていました。

また生涯を通して自分の容姿にまったく自信が持てず、歩いているだけで笑われるんじゃないか、とか、相手は内心私の顔面を馬鹿にしているんじゃないか、とかさまざまな被害妄想を勝手にするようになっていたのです。

 

しかしなんやかんやで成績さえ良ければ 大喜びなうちの親たち。小学校に入学してからは、家に帰るとすぐに机に座らされて叔母との勉強個人レッスンが開始しました。おやつもテレビも後回しで裏の公園で同年代の友達が楽しそうに遊んでいるのを見ながらなんで私だけ、と思っていました。

叔母は勉強が終わるとすぐに部屋に撤退して遊んでくれなかったし母は共働きでいつもいない。祖母は寝ているし兄弟もいとこもいない。今思えば、遊びたい盛りにすごく寂しかったんだと思います。たぶん絵が好きになったのはこのころ。

 

高学年になり塾に入れられると親たちの期待はますますヒートアップしました。私の塾では月に一度ほどの学力テストで地域全体の成績優秀者をランキングで発表する制度があったのですが、親たち、とくに祖母はそれを見るのが生きがいでした。そこであの言葉が出るのです。「一位になりなさい」

 

こうして私は中学生になるのですが、まだ無邪気だった小学生時代とは違い親の対応が変化していきます。

 

 

 

 

はい、予想以上に長くなったので一旦ここで切ろうと思います。

きっと誰にも言えなかった積年の思いのせいでしょう。笑

 

そして私の半生は誰得なのかという話ですがこれについては私得でお願いします。すっきりするし、考えがまとまるので。

次は中学高校編書こうと思います。(需要ない)

まあいいか、わたしのブログだし。

 

 

伸びていた前髪を切って久々ぱっつんに戻ってテンション上がってるもかでした。

 

それでは、あびあんと!